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お城めぐりを楽しむための【彦根城の天守】を3つのポイントで解説!

解説!彦根城の天守
お城好きな武将
お城好きな武将

彦根城の天守にはどんな特徴があるの?

彦根城天守の歴史や見どころ・ポイントを知りたいな!

今回は「彦根城の天守」の疑問に答えていきます。

この記事を書いているのはこんな人

ゆうき
  • 本ブログで100記事以上を執筆
  • お城の面白さをみんなともっと共有したい思いからブログ・YouTube・Twitterでお城の情報・知識を発信しています。

この記事では彦根城の天守を3つのポイントにまとめて解説していきます。

今回の内容
  • 大津城から移築された彦根城天守の歴史
  • 破風や華頭窓で飾られた彦根城天守の外観
  • 彦根城天守の防御の工夫

では解説していきます。

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彦根城とはどんなお城なの?

彦根城彦根城

彦根城は江戸時代が始まった年、1603年から築城開始されたお城。

1600年の関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康は、敵だった石田三成の近江(滋賀県)の領地を徳川四天王といわれる家臣・井伊直政に与えました。

直政は三成の居城・佐和山城に一時的に入るけど、新しいお城を築城することを決定。しかし関ヶ原の戦いで受けた傷がもとで亡くなってしまいました。

跡を継いだ井伊直継・直孝が家康や家臣の補佐を受けながら、1622年に彦根城を完成させています。

現在の彦根城跡はお城跡が国の特別史跡になっていて、彦根城という空間(土地)そのものが国宝に相当する扱いに。

本丸に残されている天守は江戸時代以前に建てられた現存12天守の1つで国宝になっているほか、櫓や馬屋など重要文化財になっている建物も多く残されています。

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ポイント1:彦根城天守の歴史

大津城から移築された彦根城の天守

彦根城天守彦根城天守

彦根城の天守は大津城の天守を改修・移築したものとわかっています。

1957年からの解体修理の時に、天守の柱や梁など材木のこん跡などから移築されたものと判明しました。

天守が移築されたものというのは、江戸時代中期に彦根藩主・井伊氏について書かれた「井伊年譜」にも書かれていて、解体修理の結果によって井伊年譜の記述が正しいことが証明されています。

また天守3階の隅木に残る墨書から、天守は築城開始から3年後の1606年に完成したことも判明しました。

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なぜ大津城から天守が移築されたのか!?

彦根城天守彦根城天守

天守といえばお城のシンボルなのに、彦根城では新築ではなく材木を使いまわした移築だったのでしょうか?

答えは「政治的・軍事的に不安定な時期だったので彦根城を急いで完成させる必要があったから」です。

彦根城が築城開始されたのは、徳川家康が征夷大将軍になって江戸幕府を開いた1603年。

できたばかりの江戸幕府はまだ磐石ではなく、大坂城には豊臣秀吉の子・秀頼がいました。

西日本には秀吉に恩を感じている大名が多くいて、家康が秀頼を雑に扱うと刃向かってくる危険性があります。

徳川幕府を早く強固なものにするためにお城の整備を急いでいたので、彦根城では天守の材木をはじめ石垣の石材など様々な材料がほかのお城を解体して利用されました。

また大津城は関ヶ原の戦いにおいて西軍の有力武将を足止めしていた実績があって、「落ちない城の天守としてゲンを担いだ」とも言われています。

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ポイント2:破風や華頭窓で飾られた彦根城天守の外観

多種多様な破風で飾られた彦根城の天守

彦根城天守の破風彦根城天守の破風

彦根城の天守は平面が正方形ではなく長方形になっていて、東西面に対して南北面が2倍近くあります。

天守が細長い長方形のため、見る角度によって違った印象を与えてくれる外観になっています。

そして彦根城の天守は小ぶりだけど、多くの破風(はふ)を組み合わせて配置することで外観を美しく飾っています。

また唐破風(からはふ)には黒漆を塗って金箔の飾り金具をつけることで、外観をより華麗にしていました

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天守の格式を高めた華頭窓と廻縁・高欄

彦根城天守の華頭窓と廻縁・高欄彦根城天守の華頭窓と廻縁・高欄

天守の窓に使われている華頭窓(花頭窓/かとうまど)はもともとお寺の窓に使われていたデザイン。

華頭窓は装飾性が高く、天守最上階の窓に使われることが多かった

彦根城天守では最上階(3階)と2階で合計18個の華頭窓が使われていて、この数は他の天守と比較してもとても多いです。

また天守最上階に廻縁(ベランダ)と高欄(手すり)が設けられています。

彦根城天守の廻縁は犬山城天守のように外に出ることはできない。けれど廻縁と高欄を設けることで天守の格式・装飾性を高めていました。

彦根城天守のように破風、華頭窓、廻縁・高欄と他の天守でもここまで飾っているところは少なく、とても装飾性の高い天守です。

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ポイント3:彦根城天守の防御の工夫

続櫓から付櫓への出入口の狭間続櫓から付櫓への出入口の狭間

彦根城天守の出入口は2つあります。

一つは続櫓(つづきやぐら)から付櫓(つけやぐら)を経由して天守へ入るルート、もう一つは石垣内の地下室から天守に入るルート(玄関口)。

2つのルートそれぞれに防御の工夫が施されていました。

続櫓・付櫓経由ルートでは続櫓から付櫓への入り口に鉄砲で攻撃するための「狭間」が空けられていて、続櫓に侵入してきた敵を攻撃できるようになっていました。

玄関口の扉玄関口の扉

石垣内の地下室から入る玄関口ルートでは、扉に鉄板を貼り付けて強化することで侵入を難しくしています。

彦根城天守は外観にとても気を遣っていました。外からは隠されて見えないけど、天守の壁には狭間がたくさん空けられています。

また天守を飾っている破風は内部に小さな空間を持っていて、天守内から入ることができます。

小さな空間を破風の間と言いますが、ここにも狭間が空けられていて鉄砲で狙っていました。

破風の間破風の間
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彦根城天守を見学してみよう!

今回は「彦根城の天守」を3つのポイントで解説しました。

もう一度内容をまとめておきます。

  • 彦根城天守は大津城の天守を改修・移築したもの
  • 当時の政治情勢から彦根城を急いで完成させる必要があった
  • 彦根城天守は破風、華頭窓、廻縁・高欄で他にないほど天守を飾っている
  • 彦根城天守への侵入は難しく、天守内での戦闘も考えられていた
  • 天守には多数の狭間が空けられているけど、外観に気を遣って外から見えないように隠されている

彦根城を見学するときは、ぜひこの記事を参考にして天守に注目してください。

またこの記事がわかりやすかったらシェアしてくれると嬉しいです。

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