備中松山城の天守にはどんな特徴があるの?
備中松山城天守の歴史や見どころ・ポイントを知りたいな!
今回は「備中松山城の天守」の疑問に答えていきます。
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この記事では3つのポイントにまとめて、備中松山城の天守を解説していきます。
- 放置されていて廃墟になっていた備中松山城天守
- 現存最小の店主だけど、存在感のある備中松山城天守の外観
- 籠城時に備えた「囲炉裏」と城主の部屋「装束の間」がある天守内部
それでは丸岡城天守を解説していきます。
Contents
備中松山城とはどんなお城?
岡山県高梁市にある備中松山城。
臥牛山(がぎゅうさん)とよばれる標高420mに築かれた山城です。
戦国時代の備中松山城は「大松山城・天神の丸・小松山・前山」の4つの部分からなるお城でした。
江戸時代の1681年に水谷勝宗が小松山に天守や櫓などお城を整備したことで、現在の備中松山城になっています。
天守の他、櫓や土塀が現存していて、五の平櫓・六の平櫓などが復元されました。
また天守は現存天守のうち最も高いところにある天守で、「天空の城」と言って雲海に浮かぶ現存天守を望めるのは備中松山城だけです。
スポンサーリンクポイント1:明治以降、放置されて倒壊寸前になっていた備中松山城天守
明治時代になると政府から廃城令が出されて、全国のお城は取り壊されていきました。
(廃城令についてはこちら)
備中松山城も例外ではなく、1873年にお城の建物が払い下げられています。
山麓にあった御殿は取り壊されてしまったけど、標高420mの山上にあった天守や櫓は解体費用がかかるためにそのまま放置されました。
明治〜大正は城跡は荒れるがままで、天守や二重櫓は倒壊寸前の状態だったといいます。
昭和になると荒れたままのお城をなんとか守りたいという地元の人たちが、修復資金を集めました。
1928年から修復を二重櫓と土塀の修復を開始。39年には天守の修復も行われています。
修復工事のおかげで、41年には天守・二重櫓・三の平櫓・土塀が旧国宝に指定。
戦後も継続的に修理が行われていて、1960年、2001年にも天守や二重櫓・土塀の修理が行われています。
昭和初めまで放置されて倒壊寸前だった天守や櫓を地元の人たちが守ってきたおかげで、今も現存天守として見学することができます。
スポンサーリンクポイント2:現存最小の天守だけど、存在感のある備中松山城の外観
備中松山城の天守は二重二階で高さ約11m、1階は約14✖️10mの広さで現存天守で最小。
姫路城大天守の高さ役31.5mはもちろん、犬山城天守(18m)・彦根城天守(15.5m)と比べても一回り小さいです。
しかし本丸に露出している岩盤上に石垣を積んでその上に天守が建てられているので、11mという数字以上の存在感を本丸で放っています。
また天守正面の1階には唐破風が付いた出窓が設けられています。
2階には小屋根を持つ格子で窓があり、備中松山城の天守は出窓を使うことで特徴的な外観になりました。
スポンサーリンクポイント3:天守では珍しい「囲炉裏」と城主の部屋「装束の間」がある天守内部
天守の1階は中央に部屋(身舎・もや)があって、周囲に廊下(武者走り)が巡る構造。
1階には東と北側に突出しているところがあり、そこに備中松山城の天守独特の部屋・設備が設けられました
東側には1.8m✖️0.9mの囲炉裏があり、これは暖房用と籠城時の調理用といわれています。
天守内に囲炉裏を持つ現存天守は備中松山城だけで、天守には珍しい設備。
北側の突出部は床が1段高くなっていて1.7m✖️5.4mの部屋になっていて、「装束の間」と呼ばれています。
装束の間は籠城時に使う城主の部屋「御座所」でした。
戸を閉めることで空間を分けることができて、最期は装束の間で城主が自害するためと言われています。
また天守2階には神棚(御社壇)があり、「摩利支天・天照大神・八幡大菩薩・毘沙門天・成田大明神・羽黒大権現・高野大明神・多賀大明神・愛宕大権現」がまつられています。
神さまを天守にまつる事例はありますが、これほど多くの神さまを天守にまつっているのは備中松山城だけ。
備中松山城の天守を見学しに行こう!
今回は「備中松山城の天守」を解説しました。
もう一度内容をおさらいしておきます。
- 放置されて倒壊寸前だった天守や櫓
- 何度も修復されて現在の天守がある
- 高さ11mで現存天守では最小
- 1階には唐破風つきの出窓、2階には小屋根付きの出窓が外観を特徴的にしている
- 囲炉裏は暖房用と調理用
- 装束の間は城主の部屋
- 備中松山城の天守にはたくさんの神さまがまつられている
備中松山城を見学するときは、この記事を参考に天守に注目してください。
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